平成27年3月17日から仮運用していた高機能消防指令センターが、同年4月1日から本格運用を開始しました。
高機能消防指令センターとは、最新鋭のコンピューターと最新の通信機器を駆使し、各種災害発生時において、
119番通報の受信からその消防活動が終了するまでを、迅速かつ的確に行うためのシステムです。
消防指令センターの正面に配置された総合情報表示盤は、46インチモニター12画面で構成され、「車両運用表示盤」
「支援情報表示盤」「多目的情報表示盤」が設置され、任意で画面表示を入れ換えることができます。
災害発生・通報状況、全車両の運用状況、庁舎周辺の状況及び気象状況等をリアルタイムで確実かつ容易に視認し、
指令センター内の情報を共有できます。
指令台/地図等検索装置 | 地図等検索装置 |
○ 119番の受信と同時に、「統合型位置情報通知システム」や「地図等検索装置」などにより、指令台画面に通報の住所情
報や付近地図が瞬時に表示されます。また、災害発生場所や災害規模に応じて最適な部隊を自動的に選別し、迅速な
出動指令を自動的に行います。
○ 主要な消防車や救急車には車両運用端末装置(AVM)を装備しています。この車両運用端末装置(AVM)はGPS機能
を装備した液晶タッチパネル式で、車両動態情報及び車両の位置情報をGPS等から取得します。
また、指令場所や内容、地図情報、道路障害、水利情報といった支援情報など各種情報の閲覧・検索が行える装置です。
無線操作器(運用波・共通波) | 車載型無線装置 |
携帯型無線装置 | 可搬型無線装置 |
高機能指令センターの運用に合わせて、消防救急無線をアナログ方式(周波数150MHz帯)からデジタル方式(周波数260
MHz帯)へ移行しました。このデジタル化により、無線交信時の雑音がなくなるとともに、無線チャンネルの増加やデータの伝
送機能が追加されたことで、現場隊員により迅速かつ正確に情報伝達・共有が図れるようになりました。
また、デジタル化することで、第3者からの不要な傍受を遮断、プライバシーを保護し、現場活動に必要な重要情報をより安全
に通信できるようになりました。
この記事は、警防課が担当しました。